ピックアップにはいろいろな種類のものがあります。どのピックアップがいいのでしょう?

もしピックアップ評価を行う、時間とお金があったら、それにかなう答えはないでしょう。
私たちアマチュアプレイヤーにはなかなかそうは出来ないのが現実です。
そうすると、いろいろなプレイヤーの方々の経験、評価、意見などをそれぞれのサイトで情報収集する、という手段を取ることになります。

このページでは私がこれまでに購入・評価を行ったピックアップの感想を簡単に報告させていただきたいと思います(評価品目も少ないですし、定性的な評価で誠に申し訳ありません)。
あくまでも、これが全てではないということと、個人の演奏スタイルと感性によって大きく評価が異なることをご理解いただき、一つの意見として参考にされれば幸いです。

SUNRISE S-2 + NICO-PIN
SUNRISE S-2 + DUAL NICO
現在、使用中のシステムです。ライブ/レコーディング、いずれの場面でも非常に質の高い音を拾ってくれます。

SUNRISE S-2は世界的に有名なマグネットピックアップです。
NICO-PINは新岡ギター教室Webで紹介されている、コンタクト型のピックアップです。

このピックアップシステムからの音は、アコースティックに一番近いものではないかと思います。

ただ、値段が高い、そして外部にプリアンプが必要(それも値段を高くしている要因ではありますが)というデメリットがあります。

また、プリアンプが外部にあるということはノイズ対策を万全にしておくために、弱電系の知識も必要となります(ケーブル、シールド、接触抵抗など)。


FISHMAN RareEarth CustomBlend
FISHMAN RareEarth CustomBlend/Blend
上記、SUNRISE+DUAL NICOに移行するまで長い間使用してきたピックアップです。

最大のメリットは、手軽であること(プリアンプ内蔵でノイズ対策が簡単)、
音も「そこそこいい」(コンデンサマイクとマグネットピックアップのミックスができる)ことです。

価格的にも一般アマチュアギタリストの手の届かない範囲ではありません。そういう意味ではコストパフォーマンスが最も良いピックアップと言えます。

デメリットは、コンデンサマイクのバランスを上げると、ライブでハウリングを起こしやすい、その対策としてコンデンサマイクの音量を下げると(マグネチック・ピックアップに偏ると)エレキっぽい音になる、という点です。
Takmine TriAx

Takamine TriAx
マグネチックタイプでありながら、トップ板の振動を拾うという、画期的なピックアップです。

これもプリアンプ内蔵で、手軽に装着が出来るピックアップです。また、ピックアップ本体にボリュームがありますので、ライブでのミュートなどが手軽に行えます。

ただ、トップ板の振動信号に対して、マグネット・ピックアップからの信号が大きいため、結果としてエレキっぽい音になってしまいます。特にレコーディングではその傾向が顕著でした。

L.R.Baggs DualSource
L.R.Baggs DualSource

サドル下のピエゾとコンデンサマイクをミックスできるピックアップです。

音量やミックス量も手元で行えます。

(私の個人的な意見で誠に申し訳ないのですが・・・このピックアップに限らず)アンダーサドルのピエゾの音が、どうしても受け入れられませんでした。


比較してみました
各ピックアップを独断と偏見(?)で評価をつけさせていただきました。次の表のようになります。

 
SUNRISE S-2

NICO-PIN
FISHMAN
RareEarth CustomBlend/Blend
Takamine TriAx
L.R.Baggs
DualSource
ピックアップ方式
マグネット

コンタクト・ピエゾ(x2)
マグネット

コンデンサ・マイク
マグネット

特殊振動センサ
ピエゾ(アンダーサドル)

コンデンサ・マイク
音質(Quality)
手軽さ(Portability)
価格(Cost)
ピックアップには実に様々な種類があってそれぞれの特徴があります。

また、演奏ジャンルやプレイヤーの好みによって選択肢は限りなく多くあります。
つまり、全ての演奏条件を満たしてくれるギターがないのと同じで、
どのような要求にも耐えられるピックアップはないのではないかと思います。

そもそもアコースティックというのはエレキに対峙する言葉で、アコースティック・ギターは生音で魅せるのが本来の姿です。生ギターの音をマイクで拾う、それに勝るピックアップはないと思います。

バイオリンは完成された形を持つ楽器だといわれています。
だからこそ、生であれだけの大きな音を響かせることができるのでしょう。

一方、ギターはまだ完成された形ではなく、今も世界中のルシアー(ギター製作家)の人たちは試行錯誤を繰り返しています。いわば、発展途上の楽器としてのギターにフィットするピックアップも、同様に発展途上なのでしょう。

これから先、何十年後になるかわかりませんが、ギターの完成された形が見出されたとき、「昔のギターはピックアップというもので音を拾っていたんだよ」という昔話が話されるようになるかもしれませんね。