プレスによるフレット打ち込み


フレット打ち込みは木槌、またはプラスティック・ハンマーなどによる「たたきこむ」方法が一般的ですが、この場合ギターへの衝撃を配慮した打ち込みを行う必要があります。

今回ご紹介するのはフレットを「押し込む」方式です。ギターへのショックは全くありませんので、フレットとフレット溝に神経を集中することができます。

使用するジグは3種類ですが、基本的にはアールのついたフレットプレス用の先端ビットでフレットを押さえます。

ネック状態の確認

ゲージを使ってフィンガーボードの曲面を測定します。


ハイフレット・エンド(20フレット)は16です。(単位は半径インチです)


ロー・エンド(ナット位置)も同じようにして測定します。


こちらは12です。


これはフレットをプレスする先端ビットです。


フレットの位置によって3つのジグを分けて使用します。これはサウンドホール側ハイフレット部のプレスジグです。


フィンガーボードのアール(曲面)と同じ先端ビットを取り付けます。


この先端ビットはフレット山を押さえられるように中央が凹んでいます。


これはプレスジグの下側(ボディ内)用の当て木です。


下から当て木を当てて、上からプレス感じです。

当て木部分をボディ内部に入れます。当て木の溝はブレイシングよけのものです。

このジグの守備範囲はハイエンド3〜4本のフレットプレスです。

このような感じでプレスを始めます。

フレットと溝が合っていることを確認しながら、ゆっくりプレスします。

フレットが溝にはいると手応えがあります。

この要領でプレスします。


2つ目のプレスジグです。


このジグとペアで使います。守備範囲はボディとネックとの接合部付近です。

先端ビットをこの部分にセットします。

3つのネジを回すことによってプレスします。

このような感じでプレスしていきます。

打ち込み前のフレットにそっと覆い被せるようにジグを乗せます。

先端ビットとフィンガーボードの曲面が一致していることを確認しながらプレスを行います。

とても静かに作業が進みます。

この要領でネックとボディの接合付近のフレットをプレスします。

フィンガーボードのアール(曲面)を測定します(ここでは14です)

フィンガーボードのアールにあった先端ビットを使用します(14です)。


ボディとネックの接合地点です。


この要領でプレスを進めていきます。

3つ目のプレスジグです。守備範囲は上の2つのジグ以外の1フレットまでです。

フレットプレス位置はこのようになっています。

これまでと同じようにフィンガーボードと同じアールの先端ビットを装着します。

先端ビットの凹みはこのような形になっています。

フレットを溝の上に置いて・・・。

フレットと溝が一致していることを確認しながらプレスします。

軽く押さえた状態です。フレットのタング部分が見えています。


フレットがプレスされると手応えがあります。


きれいなアールを描いた状態でフレットが溝にはまっています。