ブリッジプレート・リペア(1)


ブリッジの下、トップ板の裏側に堅めの部材があります。それをブリッジプレートと呼びます。
主に大きな役目は二つで、弦に振動音を確実にトップ板に伝えるためと、弦のエンドポールを保持するためです。

今回のケースではブリッジプレートが後者の目的(エンドポールの保持)が出来ていない状態をリペアします。

リペア前の状況確認

2弦の巻き糸部がサドルに乗りかかっています。
この原因はブリッジプレートの劣化によるものです。


トップ板のブリッジ位置裏側の写真です。ブリッジプレートが何故か反対側に取り付けられており、エンドポールがトップ板に食い込んでいます。

ブリッジプレート作製

ハカランダ部材をブリッジプレートに使用します。
だいたいの大きさを決めます。


木目はトップ板に対して垂直に切り出します。
これくらいの大きさのプレートで充分でしょう。


ブリッジピン穴の間隔にケガキ線を入れます。


ハカランダ材は硬く、5mm径の穴あけを安定化するために
ポンチで凹みをつけます。


では、穴あけを行いましょう。

ドリルで5mm径の穴を開けていきます。

穴開け完了です。ここから実際に取り付ける形状に
合わせて加工していきます。

プレート装着位置を確認します。

まず、穴の端を直線にカットします。


この状態で、接触面を平面にするためにサンディングします。


すべすべの表面になりました。


次にピン穴横の形状に合わせて角を切り取っていきます。

ブリッジプレート接着

ブリッジピン位置のターゲットとして樹脂製の疑似ブリッジを立てます。

プレートにタイトボンドをつけて接着しました。クランプで固定しましょう。

横長のプレートですので、3本のクランプを使用しました。

クランプの強さは「軽く抑える」程度で充分です。

接着剤の乾燥を待って、クランプを取り外します。


追加版、というか本来のブリッジプレート位置に装着完了です!


弦を張ってみると、ハカランダ材にバッチリエンドポールが引っかかっています。

2弦の巻き糸も本来の位置になりました。