最近のギターではあまり見かけられなくなりましたが、20世紀前半に製作されたギターに装着されているフレットは、横から見ると長方形の形をしています。 バーフレットという名前はこの形から来ています(現在のフレットはこれに対してTフレットと呼ばれています)。 今も昔もフレットがすり減ることには変わりなく、バーフレットを脱着してフレット高を調整する必要があります。 今回はすり減ったバーフレットを、埋木によってフレット高確保するリペアをご紹介します。 (この方法の他に、フレット溝を完全に埋木して新たにTフレットを打ち直す方法もあります)
弦の影を見てみると1、2弦のフレット高がほとんどないことが わかります。
フレットが暖かくなった頃を見計らって(指で触ると少し厚い程度)、 フレットを徐々に引き上げていきます。ここでも指版に注意を払います。
ゆっくり!ゆっくり! ここまで来ると神経は指版へ集中します。
反対のアングルからの写真です。指版にはあらかじめオレンジオイル などを塗って保湿させておくと作業がスムーズに進みます。
少々多めですが、スライス作業を終わります。
上で作った短冊状の埋木片を幅1.2mmのフレット溝に 埋めていきます。
木槌で最初は軽く、全体が溝に入ったのを確認して、 最後まで打ち込みます。