フレット打ち直し


フレットは弦に直接接触する部分で、最も摩耗が激しいパーツです。通常はフレットすり合わせ工程のみでフレット溝によるビビり音は解消します。フレットの打ち直しはフレットボード(指板)のフレット溝に多少なりの負荷を与えます。特に古いフレットを抜く際、フレットボードを傷めることがありますので、作業は慎重に行ってください。

第1段階は左下写真のように、すり減ったフレットの取り除き作業から始めます。上でも述べましたが、フレットボードを傷つけないように、フレットボードにオレンジオイルなどを軽く塗り込んだ後、ドライヤーなどでボードを暖めながら、専用工具でフレットを順に抜いていきます。

 


第2段階は新しいフレットの切断とサイドバインディングが有る場合は、粗削りを行います。後の工程でフレット端の面取りを行いますので、フレットの長さは0.1〜0.2mm長目にしておきます。
下の写真はサイドバインディング用凹み部分のカッティングです(専用のカッティングツールも市販されています)。
左のように凹みを作った後、右のように軽くヤスリがけしておきます

 


全てのフレットにこの作業を繰り返していきます。下の写真は20個の穴をあけたジグに新旧両フレットを立てて、準備完了したところです。

 


第3段階(最終段階)は新しいフレットの打ち付けです。新しいフレットに適当なR(円弧)をつくように曲げた後、不要な木ぎれ(できるだけ指板にフィットできるようなもの)を使って、木槌で順に打ち込んでいきます。(左下の写真は5フレットまで打ち込み終えた状態、右下の写真は打ち込み完了した状態です。)

 


次にフレットの高さを均一にするための作業として「フレットすり合わせ」を行います。