HEADWAY HD-311


兵庫県にお住まいのT.M.さんからHEADWAY HD-311のリペアご依頼をいただきました。弦周りパーツの交換を行いました。
リペア後のギターを受け取られて、T.M.さんから暖かいメッセージが届きました。


この度はお世話になりました。
連絡が遅れましたがギター確かに受け取りました。 
今日、やっと時間が出来、じっくり弾くことが出来ました。

おかげ様で大変弾き易くなりました。弦間を広げたことにより、私のギター弾きにはあるまじき太さの指先でも、あまりストレスを感じることなく長時間弾けるようになりました。
また、音に関してもリペア前でもそれ程不満はなっかたのですが、ストローク時の音のまとまりと表現が難しいのですが、音に奥行きが増したように思います。音量も以前よりUP致しました。

お願いして良かったです。
ありがとうございました。


T.M.さん、早速の暖かいメッセージをいただき、ありがとうございました。
おっしゃるようにHD-311はオリジナル状態の音色は素晴らしかったですが、弦周りパーツの交換でとても締まり、かつダイナミックな音になったと思います。ナットの弦溝間隔は出来る限り広げさせて頂きました。T.M.さんの指にフィットできて良かったです。

この度は弊工房にギターリペアのご依頼をいただき、誠にありがとうございました。
今後とも何卒よろしくお願い致します。

ナット交換


1.ナットに当て木を当てて軽くコンとたたきます。


2.ナットが外れました。

3. ナットを取り外したナット溝です。古い接着剤の跡が薄く残っています。

4.ナット溝のクリーニングを行います。古い接着剤と汚れを削り取っていきます。

5.クリーニング完了したナット溝です。

6.ネック幅に合わせてナットスラブを切り出します。

7.フラットファイルを使ってナットの平面を削り出します。

8.ナット溝にピッタリはまるようになりました。

9.1弦側からもナットの密着を確認します。


10.逆光を利用すると密着度の確認が効率的に行えます。


11.ナットのサイドもこの段階で面取り加工しておきます。

12.目視および指で触ってネック、フィンガーボードと段差のないことを確認しておきます。

13.フレットの高さに合わせてケガキ線を入れます。

14.ナット上部を切り取りました。

15.ヘッド側に放物曲面を削り込んでいきます。

16.ナットらしくなってきました。

17.オリジナルナットから弦溝位置を読みとります。(1弦と6弦の位置で他の弦の位置が決まります)


18.弦溝位置を新しいナットに書き込みます。(オリジナルよりEtoEで約1.5mm広げた位置にしました)


19.弦溝を専用のヤスリで彫り込んでいきます。


20.弦高調整前のナットです。


21.弦を張って弦高調整を行います。2フレットを指で押さえて1フレットと弦の隙間がギリギリに下がるまでナット高を下げます。

22.ストリングリフターで弦を待避させて、ナット溝を徐々に下げていきます。

23.6弦のナット高をギリギリまで下げました。

24.他の弦も同じ要領で調整しました。弦高調整後のナットです。
ピッチ調整〜サドル作製


1.ブリッジにイントネーター、サウンドホールにチューナーを取り付けました。


2.すべてのフレットのピッチを確認していきます。ピッチがずれている場合は、イントネーターのサドルピーク位置を調整します。

3.サドルピーク位置を書き写しておきます。


4.サドル溝に合わせてサドルスラブを切り出します。


5.サドルの底はフラットファイルで平面をつけていきます。


6.サドル溝にピッタリはまるように加工できました。

7.サドルの端も溝にピッタリはまっていることを確認します。

8.ピッチ調整時に確認したサドル高をサドルに書き込んでいきます。

9.サドル高の切り出しを終えました。

10.サドル上部にピーク位置を書き写します。

11.サドルピーク位置を削りだしていきます。

12.完成したオフセットサドルとブリッジです。
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