神戸市にお住まいのKさんからリペアのご依頼を受けました。 Kさんは1970年代フォークソング全盛期に青春時代を過ごされ、 ご自身もこのギターと一緒に半生を過ごされた方です。 さすがに弾き込まれたギターだけあって、フレットの減り方は半端ではなく、 1フレット1,2弦は、ヤスリで削ったように平らになっていました。 また、ナットとサドルも、かなりすり減っていたので、 フレットと一緒に「弦まわり全て」を新規リペアすることにしました。
ギターリペア完了後、Kさんには工房へお越しいただき、音を確認して頂きました。Kさんの一言、「非常に良くなりました。満足です。」をいただき、私も本当に満足した次第です。 1970年代から80年代に製造された日本製のギターの素材(特にボディ)は、とても良質のものが使われています。 今回のように、弦周りのリペアだけで、新品あるいはそれ以上の音色を出せるようになることに、私自身大きな自信を得ました。 Kさん、今回は当工房でのリペア作業を賜り、またとても大切なギターをお預け頂けたこと、本当にうれしく思っています。 今後とも、よろしくお願い致します。 ありがとうございました。
3. 新しいTUSQ素材のブリッジピンと、サドルを つけた様子です。リペア前のぐらつき感は 全くありません。
1. オリジナルのナットを取り除いた写真です。 古い接着剤の跡と、カビらしきものが、年季を物語っています。
6. 参考までに、こちらはオリジナルのナットです。 弦と溝がマッチしておらず、 さらに1弦は フレット側に接触面がありません。 フレット溝の角度と弦の接触面積は、 ギターの音色に大きな影響を与えます。